ジャイロスコープ

book150707

今日は7月7日。七夕の願い事はひとつ、家族の健康。歳を重ねたせいか、しみじみそう願うようになった。笹も短冊も用意してはいないけれど、雨降りの夜空に願っておこう。

伊坂幸太郎『ジャイロスコープ』(新潮文庫)読了。

「浜田青年ホントスカ」、「ギア」、「二月下旬から三月上旬」と何やら不穏な雰囲気の漂う短編が続く。

特にセミンゴという謎の生物が登場する「ギア」は何とも言えない不気味さと後味の悪さが伊坂幸太郎っぽくないなと思ったけれど、巻末のインタビューを読むと、どうやらそれを狙って書いたものらしく納得した。

しかし「if」、「一人では無理がある」、「彗星さんたち」には伊坂幸太郎らしさを感じた。要するに私は後半の短編が好きだ。特に「一人では無理がある」と「彗星さんたち」は、なるほどそう来たかと思わずニヤッとするところがあり、どこかユーモアもあって読後感も良く、私好みだった。

文庫書き下ろしの「後ろの声がうるさい」はボーナストラックとして楽しめた。

「彗星さんたち」に出てくる鶴田さんがパウエル元国務長官の本(どの本なのかはわからないけど)を愛読していて、パウエルさんの言葉(例えば「常にベストをつくせ。見る人は見ている。」など)を引用しているのだが、パウエル元国務長官の本を読んでみたくなった。

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