カソウスキの行方

book170218

今日は何だか一気に春になったような暖かさだった。暖かくて、しかも天気が良いとなると自然と出掛けたくなるもので、久しぶりに夫とランチを食べに行ったのだけれど車の中は暖かいというよりも暑かった。ジャケットはいらないだろうと思ってセーター1枚だったけど、それでも汗をかくほどだった。ランチで食べた千円の海鮮丼は具沢山でお値段以上。満腹になった帰りの車中は助手席で睡魔と闘っていた。クリス・ハートが心地よい歌声で歌うカバーソングを聴きながら。

津村記久子『カソウスキの行方』(講談社文庫)を読んだ。

主人公のイリエは社内の不倫カップルに巻き込まれて本社から郊外の閉鎖対象の倉庫に左遷されてしまう。鬱々とした日々を過ごす中でイリエは通勤するための意欲を高めようと同僚の森川を好きになったと仮想する。仮想好き、カソウスキ。

イリエは倉庫での仕事に対して本社でやっていた仕事ほどやりがいを感じることが出来ずにいる。急遽住むことになったアパートはとにかく寒く、恋人はおらず、家族とはあまり上手くいっていない。仮想好きの相手に森川を選んだのは、好みのタイプだからというわけではなく、同僚で未婚の男性という、ただそれだけの理由。

そんなイリエの日常を描いている小説を読んだらこっちまでどんよりとした気分になりそうなものだけど、そうならないのは津村さんの作風なのだろう。何と言うかベタッとしていなくて、カラッとドライなのだ。

表題作の他に収録されている「Everyday I Write A Book」、「花婿のハムラビ法典」の二作もよかった。津村さん、いいなあ。もっと読んでみようかな。

買った本

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柴崎友香『週末カミング』(角川文庫)、津村記久子『カソウスキの行方』(講談社文庫)購入。

柴崎さんは好きな作家で文庫化された作品はほとんど買って読んでいる。津村さんはこれからハマりそうな感じ。

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