パノラマじゃなくて『パノララ』

鉄腕DASHで作っていたブロッコリーがごろごろ入ったハンバーグが美味しそうだったので作ってみたら、これが美味しかった。ブロッコリーを入れることでハンバーグのボリュームが増して、食べ盛りの子供かと思うくらいよく食べる夫のお腹も満たされるし、普通のハンバーグにブロッコリーを添えるよりも美味しいような気がした。また作ろう。

柴崎友香の『パノララ』(講談社文庫)を読んだ。

わたしはモニターを彼に向けて画像を見せた。さっき撮ったばかりのこの庭のパノラマ風景を見ていると、「パノララ」という名前がいいような気もしてきた。ところどころ空間がずれた写真。複数の時間が一枚に合成された、現実のようで現実に存在しなかった光景。

分厚い文庫で、お値段は税込み千円超え。柴崎さんの小説が好きなのだけれど、私にとって柴崎さんの小説は勢いよく一気に読むような小説ではない。日常を丁寧に描いた小説が多く、ちょっと読んでは休んで、またちょっと読む…というような読み方をする。そんな小説なのだ。

だから、『パノララ』を読むのは相当時間がかかるだろうと覚悟していた。ところが、ずんずん読み進めてしまって、気付いたら読み終えていた。

主人公の田中真紀子は、光熱費込み月4万、敷金礼金ナシという条件に惹かれて友人イチローの家の部屋(というか小屋)を借りることに。初めてイチローの家を訪れた真紀子が目にしたのは、全裸に黒いゴム長靴をはいて洗車をする男。それがイチローの父・将春。イチローの家族は他に母で女優の志乃田みすず、姉のふみ、妹の絵波がいるのだが、イチローを含めて皆癖が強い。

さらにイチロー、ふみ、絵波の3人には、それぞれに特殊な能力(?)がある。いつものように日常を描いているのだけど、その中に特殊能力という非日常的なものが混じっているからなのか、ちょっとミステリ的な雰囲気のせいなのか、いつもはまったりと読む進めるはずの柴崎さんの小説をぐいぐい、ずんずん読んでしまった。いやあ、面白かった。

買った本

最近、読書欲が戻ってきて、積読本があるというのに新たに文庫を買ってしまう。

井上真偽『その可能性はすでに考えた』(講談社文庫)、宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫)、小川洋子・平松洋子『洋子さんの本棚』(集英社文庫)の3冊を買った。

井上真偽は『探偵が早すぎる』が面白かったので、他の作品も読んでみたいと思っていたところ、講談社ノベルズとして出版されていた『その可能性はすでに考えた』が文庫化されたので買ってみた。今、読んでいるけれど、すごく面白い。今のところ。

日中はまだまだ暑いけれど、開け放った窓から入ってくる風に秋の気配を感じた。お昼に食べた海鮮丼は色んな種類の具がどっさりのっていてお腹...

『羊と鋼の森』は本屋大賞受賞作ということで文庫化を待っていた。6月には映画も公開されるとか。

本に関するエッセイなどが好きなので、『洋子さんの本棚』は気になっていた一冊。

スポンサーリンク