『探偵の探偵』迷ってないで早く読んでおけばよかった

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日中はそうでもないけれど朝は肌寒く感じるようになってきて、まだ早いかなと思いつつこたつを出した。と言ってもテーブルとして使っていた家具調こたつにこたつ布団を掛けただけなのだけど。テーブルがこたつに姿を変えただけで部屋の中がすっかり冬支度をしたように見える。

松岡圭祐『探偵の探偵』(講談社文庫)読了。

女性探偵が主人公の小説が読みたいと思い、この『探偵の探偵』も候補だったのだけれど、バイオレンスシーンの描写が過激だという噂があって手を出すのをためらってしまった。それで芦原すなおの『雪のマズルカ』と『猫とアリス』を読むことにしたのだけど、そちらは私にはいまいちピンとこなかった。

雪のマズルカ
画像だけでも涼しく。 芦原すなお『雪のマズルカ』(創元推理文庫)読了。 何しろ暑いからベタベタと肌にまとわりつくような甘いストーリーじゃなくて、キリッと硬派なハードボイルド、出来れば女刑事か女探偵もの...
猫とアリス
ちょっと涼しくなったと思ったら、また暑くなる。アイスとスイカとそうめんが美味しい日々がまだしばらく続きそうだ。 芦原すなお『猫とアリス』(創元推理文庫)読了。 『雪のマズルカ』に続く女私立探偵・笹野里...

現在4巻まで出ている『探偵の探偵』。とりあえず1巻を読んで、合わなかったらやめようと思って文庫を買って読んでみたら、これがめちゃくちゃ面白い。確かにバイオレンスシーンの描写は過激かもしれない。かなり痛々しい。けれど、そんなことより主人公の玲奈がとにかくかっこいいのだ。玲奈は強い。だけど、敵にこれでもかというくらいボコボコにされてしまう。いや、もうそれ死んじゃうでしょっていうくらい完膚なきまでに叩きのめされるのだけど、それでも立ち上がって敵に向かっていく玲奈がかっこいい。あと、玲奈と後輩・琴葉の姉妹のようでそうじゃないような関係にちょっとキュンとしたりもする(ただの百合妄想)。とにかく2巻以降も購入決定。

『探偵の探偵』が気になりだしたのはドラマ化される前だったのに読んだのはドラマの放送が終わってからになってしまった。どうせならドラマ化前に読んでドラマをちゃんと観たかったな。玲奈が北川景子さんで琴葉が川口春奈さんって私のイメージに結構合っている。

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新刊文庫メモ

12/04 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文春文庫)
12/04 パトリシア・ハイスミス『キャロル』(河出文庫)
12/16 長嶋有『佐渡の三人』(講談社文庫)
12/16 堀江敏幸『燃焼のための習作』(講談社文庫)
12/17 伊坂幸太郎『残り全部バケーション』(集英社文庫)

今月発売だと思っていた『佐渡の三人』が12月発売になっていた。

村上春樹に長嶋有に堀江敏幸に伊坂幸太郎…って、私の好きな、というか大好きな作家の作品の文庫化がこんなに一挙に!

パトリシア・ハイスミスの『キャロル』はツイッターで見かけたツイートを読んで気になったので。

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