巷で噂の『やがて君になる』1&2巻を買ったんだけど

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『やがて君になる』最高、いや、最高すぎました。

学生時代の友人と最近観ているテレビ番組の話をした時、恋愛ドラマをめっきり観なくなったという意見で一致した。ドラマに限らず小説や漫画もそうだけど色恋を描いたものに対する興味が以前よりも薄れてしまったのは年齢のせいか…。ちょっと前に椎名軽穂の漫画『君に届け』にハマったけれど、途中で熱が冷めてしまい単行本を買うのをやめてしまった。そんな私を再びキュンキュンさせたのが入間人間の『安達としまむら』だった。女の子が女の子に恋心を抱く、いわゆる百合小説。このあだしまがキッカケとなり百合という新たなジャンルに足を踏み入れることになったわけです。

その後、百合もしくは百合と言い切れないまでもそれらしい雰囲気の小説、宮木あや子『雨の塔』、青谷真未『鹿乃江さんの左手』、綿矢りさ『ひらいて』、恩田陸『蛇行する川のほとり』、深緑野分『オーブランの少女』、米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』、桜庭一樹『青年のための読書クラブ』、上遠野浩平のしずるさんシリーズ、サラ・ウォーターズ『荊の城』などを読んだ。あ、そういえば松岡圭祐の探偵の探偵シリーズも途中から百合目線で読んでました。ちなみにあだしまを除いてお気に入りなのは、読んだ当時は百合というのを全く意識していなかった江國香織の『熱帯夜』(『号泣する準備はできていた』収録)だったりする。江國さん長編で百合小説書いてくれないかなあ。宮木さんの『雨の塔』もかなり好き。

さて、話を仲谷鳰の『やがて君になる』に戻します。小説は読んでも百合漫画を読んだことはありませんでした。小説はある程度は自分で好きなように登場人物の容姿を想像することが出来るけどイラストありきの漫画だとそうはいかない。私は漫画、特に恋愛漫画は好みのイラストじゃないと感情移入が出来ないというか、読む気がしないのです。それにそもそも漫画そのものから離れていたということもあって、これだと思う百合漫画に出会うことなくここまで来たのですが、夫の仕事の都合でGWは特に予定がないし、漫画でも読もうかなと思ってネットで色々と検索してみたら、イラストも綺麗で好みだし、内容も過激ではなく(私は過剰なエロは望まないので)爽やかっぽい、しかも読んだ人の評判がすこぶる良い『やがて君になる』に辿り着いたのです。

やが君のプロローグ部分をざっくり説明すると、主人公で高校1年生の女子、小糸侑は人を好きになったことがない。中学の卒業式で告白されたのだけど相手にその答えを出来ないままでいた侑が高校で偶然告白の現場にでくわす。告白された女子はきっぱりと断っていた。それが2年生の七海燈子。侑は自分と同じで人を好きになったことがない燈子に親近感を持ち告白の答えをしないままでいることを相談し、きちんと告白を断ることが出来た。ところが、燈子から「君のこと好きになりそう」と言われてしまう。

まず、面白いと思ったのは侑は燈子に告白されたことに多少は困惑するものの嫌悪感を抱くわけではなく、せっかく自分と同じだと思った燈子が自分を、つまり人を好きになったことに対してズルいと嫉妬するところ。思わず「え?そこ?」と思ってしまった。最初はごく普通の先輩と後輩の関係だったのが、ちょっと手が触れただけで動揺を見せる燈子に侑がちょっぴり意地悪してみたり、キスしたいと言う燈子に「いいですよ別にしても」と言ったり、いつの間にか侑の方が主導権を握っていて、生徒会長でみんなの憧れで完璧なはずの燈子が侑の前ではあたふたしているという二人の関係も面白くて好き。

あと、私的ポイントは燈子が「小糸さん」と「侑」、二つの呼び方を使い分けているところ。侑呼びの時は大体キュンとするシーン。それと、本好きとしては侑の家が本屋さんという設定も嬉しかったりする。おまけ漫画やイラストもセンスがあって面白い。

今は完結してからこの漫画の存在を知ればよかったとちょっと後悔しています。だって続きが気になってしょうがないから。まだ買ったばかりだけど何度も読み返してます。これはヤバい。久しぶりに漫画でハマれる作品に出会いました。

そして、もうすぐ『安達としまむら』6巻が発売されます。5巻が急展開というか、安達が動いたというか、空回りしたというか、とにかくハラハラさせられたけど6巻で一体どうなるのかかなり気になってます。

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