穂村弘『野良猫を尊敬した日』特別にお腹が空いているときは生姜焼き定食を二つ

目黒考二の『笹塚日記 うたた寝篇』を読み返していたら、目黒さんがよくパンを買っていて、無性にパンが食べたくなった。それで、久しぶりにパン屋に行った。お腹が空いていたのでおかずパンにばかり目がいく。定番のカレーパンとコロッケパンにしようかと思っていたら、チャバタというパンがあった。前からこの店にあったのだろうか。初めて見るような気がする。そもそもチャバタって何?などと思いながら、とりあえずハムとチーズのチャバタとカレーパンを買った。初めて食べたチャバタはもっちもちで最高に美味しく、思わず「うまっ」と言ってしまった。また買おうチャバタ。

 

穂村弘『野良猫を尊敬した日』(講談社文庫)を読んだ。

 

御飯と云えば、大学の生協で百九十円のカレーか二百六十円のカツカレーを食べる。お金があるときは近所の喫茶店で生姜焼き定食を食べる。特別にお腹が空いているときは生姜焼き定食を二つ食べる。せめて一つは別のものにするという発想がない。ロボットか。いや、ロボットは生姜焼き定食、食べないけど。ウエイトレスが不思議そうな顔で同じ定食を二つ運んできたのを覚えている。

 

穂村さんが大学生の時のエピソード。いや同じ定食を二つ食べるって!と思わずつっこんでしまった。

やっぱりほむほむのエッセイはいいなあ。ちょっと嫌なことがあったり、イライラしたりしていてもほむほむのエッセイを読んで、くすっと笑ったりしていると(たまにしんみりもする)、さっきまでトゲトゲしていた気持ちが、いつの間にか少しまるくなっている。

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買った本

野呂邦暢『野呂邦暢ミステリ集成』(中公文庫)購入。

佐藤正午のエッセイでその名前を知ってから野呂邦暢という作家のことはずっと気になっていた。昨年の秋に中公文庫から『野呂邦暢ミステリ集成』が出たのは知っていた。しかも解説は私の好きな作家・堀江敏幸。しかし、文庫で税込み1000円超えという値段に購入を躊躇していたら、いつの間にか年が明け4月になっていた。ええい、もう買っちゃえ!ということで、先日ようやく買ったのだ。悩む時間長すぎ。それにしても最近の文庫本は本当にお高い。

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