『これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集』書評集が好き、でも

7月になってNetflixを再開した。プランが新しくなっていて、迷ったけれど結局、一番安い広告つきスタンダードプランにした。再開のきっかけは『コブラ会』シーズン6の配信が7月18日から始まること。それに『スイート・トゥース 鹿の角を持つ少年』のシーズン3の配信が先月から始まっていたこともある。Netflixオリジナル作品は映画もドラマも面白いものが多い。おかげで観たいものがいっぱいあって困る(嬉しい)。昨日は夫が飲み会だったので夕食を作らなくてもいい気楽さもあって前から気になっていた『グッド・ドクター 名医の条件』を昼から観始めたのだけど、面白くてすっかりハマってしまってシーズン1を10話イッキ見した。さらに今日残りの8話を観てシーズン1を完走してしまった。ところで、ネトフリを再開して映画やドラマをかなり観たつもりだけど私は今のところ広告はまだ2回しか見かけていない。

 

映画やドラマを観つつ本も読んでいる。お風呂でちょっとずつ読んでいた穂村弘『これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集』(河出文庫)Kindle版を読み終えた。

本についての本を読むのが好きで、書評集も好きなのだけど、私はどちらかというと日常の出来事の合間に読書のことがさらっと書いてある読書日記のほうが好き。だから、ほむほむの読書日記(『きっとあの人は眠っているんだよ』、『図書館の外は嵐』)はどちらも単行本で買って読んでいたけど、書評集は後回しにしていた。

『これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集』に収録されている「真っすぐに進め」という杉浦日向子『東のエデン』(ちくま文庫)についての書評にこんなことが書いてあって、お風呂で読みながら「うんうん」と頷いた。

 

だが、一方では、感覚の変化によって現実が豊かになる面もある、と思う。例えば、立食い蕎麦屋で「ネギ、多めに」と云う時。二十代までの自分にとってネギなんて意味不明な食べ物だった。なんのために地球上に存在するのかわからなかった。でも、今はわかる。あれ、おいしいよ。噛むとぬるぬるして最高。
ネギほど極端ではないが、自分の読書体験においても、最初はぴんとこなかったのに時間をおいて再読したら面白くてびっくり、というケースがある。

 

確かに、記憶通りの絵柄とストーリーなんだけど、心への沁み込み方が昔とは全然ちがう。作品は変わらないんだから、こちらの何かが変化したんだろう。

 

「最初はぴんとこなかったのに時間をおいて再読したら面白くてびっくり」という読書体験は私にもある。特に堀江敏幸『河岸忘日抄』などは、最初は最後まで読めなかったほどなのに再読したらものすごくよくて、それからは何度か読み返すほど好きになった。再読して本当によかったと思っている。

ほむほむは読書日記だけでなく書評集も面白かった。ただ、書評集には文庫の解説なども収録されていて、幾分かっちりしている。書評集も好きだけど、でも、読書日記のほうがもっと好き、かな。

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買った本

藤野千夜『団地のふたり』Kindle版を買った。文庫化(文庫は双葉文庫)されて、Kindle版の価格も文庫本と同じような価格になっている。

もともと文庫化されたら買おうと思っていたのだけど、ドラマ化が決まって、しかもそれが私の好きな小林聡美さんが主演(小泉今日子さんとのW主演)ということで、さらに原作を読むのが楽しみになった。

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