藤野千夜『団地のふたり』いいところも悪いところも知る幼なじみのふたり

一週間ほど前にハマった海外ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』だけど、とにかく暇さえあれば観た結果、シーズン4の第6話まで観てしまった。シーズン1と2がそれぞれ全18話、シーズン3が全20話だから、62話観たことになる。面白いけど仲間内で付き合ったり別れたりするのには「ビバリーヒルズ高校白書かよ」とツッコミたくなる。Netflixでは現在シーズン4まで配信されており、8月1日からシーズン5が配信される予定。シーズン7で完結することが発表されているとか。

 

藤野千夜『団地のふたり』Kindle版を読んだ。同じ団地で育った幼なじみの奈津子(なっちゃん)と野枝(ノエチ)。50代の二人は保育園からの付き合い。それぞれ一度は団地から出て行ったけれど再び戻って、奈津子は母親(親族の介護のため帰郷中)と、野枝は両親と一緒に住んでいる。

 

今さら気取ったり、いい人ぶったり、好きなものを好きでないふりをしたりと、なにかを取り繕う必要もない。

 

百合じゃなくても女の友情ものが好きなので、『団地のふたり』のあらすじを知ったときから読んでみたいと思っていた。

 

「だいじょうぶ。ノエチのいいところも悪いところも、私、知ってるから」
ひとりごとめかして奈津子が言うと、
「同じ」
とノエチが応じた。
「誰がどういう悪口言うのかも、もうわかってるけど、いいよね、そういうの」
「いいよ」

 

奈津子と野枝の関係を羨ましく思った。そして、そんなふたりの関係がこのままずっと続いてほしいと思った。どうやら10月に続編が出るらしいのだけど、どうなるのだろうか。ふたりが住む団地の老朽化問題も気になる。

『団地のふたり』はドラマ化が決まっており、奈津子役は小林聡美さん、野枝役は小泉今日子さん。過去にもドラマや映画で共演しているけれど、私はドラマ『すいか』の早川と馬場ちゃんを真っ先に思い浮かべる。二人が演じるなっちゃんとノエチが楽しみだ。

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買った本

青山南『本は眺めたり触ったりが楽しい』(ちくま文庫)Kindle版を買った。

文庫化の時点で気になっていたけれど、お風呂で読みたいので買うならKindleで、と思っていた。そうしたらいつの間にか配信が始まっていた。購入前にちょっとサンプルを読んでみようと思って読んだ冒頭が『発作的座談会』の話題だったので、すぐに購入を決めた。

『これから泳ぎにいきませんか 穂村弘の書評集』の次のお風呂本をどうしようかと思っていたからちょうどよかった。

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