佐渡の三人

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第一話を見逃してしまってすっかり観る気がそがれたドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』。そういえばHuluで配信されているんだったと思って一話から四話まで一気に観たら、これがなかなか面白い。原作である有栖川有栖の小説が気になりだした。有栖川有栖の小説はまだ一冊も読んだことがないので。

長嶋有の『佐渡の三人』(講談社文庫)を読んだ。

連作短編集で最初に収録されている表題作「佐渡の三人」は隣のおばちゃん(と言っても親戚)の遺骨を埋葬するために主人公の道子が父と弟の三人で佐渡へ行くという納骨の旅を描いており、その他の三編のうち二編も納骨の旅になっている。それでしんみりした内容になっているかというとそうではないのが長嶋有。道子たち家族の会話はなんだか可笑しくて面白い。この家族の雰囲気は私の好きな長嶋作品『ジャージの二人』や『ねたあとに』に出てくる親子に似ている。

しかし、ただ面白おかしいだけではなかった。楽しく読みながらもふと老いて死ぬということについてあれこれ考えてしまった。自分自身についてだけでなく自分の家族あるいは親戚についても。それでもどんよりと暗くならないのは長嶋さんの書く軽快な文章、そして、長嶋さんの描く登場人物の飄々としたキャラクターのおかげだろう。

やはり長嶋有の小説はいい。

買った本

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伊坂幸太郎の『残り全部バケーション』(集英社文庫)と三浦しをんの『天国旅行』(新潮文庫)を買った。

伊坂さんの新刊文庫はいつもチェックしているし、既刊の文庫のほとんどがうちの本棚に並んでいる。ちなみに抜けているのは『あるキング』と『SOSの猿』の二冊。あらすじからはあまり心惹かれなかったのでとりあえず保留にしている。

昨年から私の中でしをんブームが来ているので未読の作品の中から『天国旅行』を選んだ。一月にドラマ化されたのは帯を見て初めて知った。

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