安達としまむら、一緒に暮らす

9月も終わろうとしているけれど、まだじんわりと暑い。夏の名残を感じるうちにとクールの入浴剤を使ったり、ソーダの箱アイスを食べたりしている。

 

入間人間『安達としまむら』10巻(電撃文庫)を読んだ。

予約して、届いてすぐに読んだので、読み終えて時間が経っているのだけれど、良かったところを読み返すなどして余韻に浸っている。

安達としまむらが一緒に暮らすことになっているのは8巻ですでにわかっていたことなのだけど、10巻では大学を卒業した二人が一緒に暮らし始める時期のエピソードが描かれている。その間に高校時代のエピソードが挟まれており、樽見が登場する。しまむらは樽見が自分に特別な想いを寄せていることに薄々気付いており、安達と恋人として付き合うことになった今、樽見との関係を曖昧なままにはしておけないと考え行動に出る。しまむらと樽見のビターなエピソードが安達としまむらの同棲スタートという甘々エピソードに挟まれているおかげか苦い後味が残らないで済んだ。

めんどくさい安達の重すぎる想いにしまむらが応えてくれる未来があるなんて5巻を読んだ時には想像できなかった。二人の間にこんなにも穏やかで甘い時間が流れる日が来るとは。二人の同棲生活をニヤニヤせずに読むなんて私にはぜっったい無理だ。

 

私は誰かと生きられない人間だ。
私は、しまむらとしか生きていけない人間だ。
それが私の願いと望みと未来と欲望と細胞の歓喜すべてに一致している。
在り方が先で、そこにしまむらというすべてが当てはまって。
しまむらとしか生きられない私がしまむらを好きになり、応えてくれる今があって。
私はなんて、運が良いのだろうと思う。

 

『安達としまむら』は12巻で完結予定であるとあとがきにあった。あと2冊。お腹いっぱいになるくらいの甘々エピソードをお願いしたい。

そうそう、10巻はreamzさんのイラストに変わっている。のんさんのイラストの雰囲気に近いような気がする。

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買った本

入間人間『安達としまむら10』(電撃文庫)と呉明益『自転車泥棒』(文春文庫)購入。

台湾旅行に行って台湾が好きになったので、『自転車泥棒』が文庫化されたら買って読もうと思っていた。それにしても文庫で千円超えというのも珍しくなくなったなあ。

 

Kindleでも色々と購入した。

まずは二階堂幸『雨と君と(2)』(ヤングマガジンコミックス)。1巻を読んですっかりハマってしまい2巻の発売を楽しみにしていた。た…犬がとにかく可愛い。

 

その他に山崎ナオコーラ『文豪お墓まいり記』(文春文庫)と西村賢太『一私小説書きの日乗』(角川文庫)をどちらもKindle版で購入した。

文豪の作品はそれほど読んでいないけれど、文豪エピソードが好物なので9月の新刊文庫の情報に『文豪お墓まいり記』を見つけて楽しみにしていた。エッセイや漫画はお風呂で読むこともあるので紙の本よりもKindle版を購入することが多くなった。『文豪お墓まいり記』もお風呂にKindleを持ち込んで読んだ。

 

日記好きとして気になっていた『一私小説書きの日乗』。Kindle版がお買い得になっていたので購入。こちらもお風呂で読んでいるところなのだけど、深夜のハイカロリーな酒の肴がとにかく気になってしょうがない(笑)

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