しをんブーム

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10月になった。朝晩のひんやりと冷たい空気でもうすっかり秋になったのだと感じる。最近読書がはかどるのは秋だからだろうか。

伊坂幸太郎『仙台ぐらし』(集英社文庫)、三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』(ちくま文庫)読了。

伊坂さんのエッセイは『3652』がピンとこなかったので『仙台ぐらし』にもあまり期待していなかったのだけど、これがよかった。何と言うか『3652』よりも『仙台ぐらし』の方がエッセイらしいエッセイだった。それにしても伊坂さんがこんなに心配性だとは。私もかなりの心配性だけど伊坂さんほどではない。収録されている短篇小説『ブックモビール』もよかった。

それから三浦しをんの『星間商事株式会社社史編纂室』。主人公はBLの同人誌製作が趣味の29歳の女性。私自身BLというジャンルには興味がないし、それがメインだったら楽しめないかもしれないなと思ったのだけれど、そこはさすがしをんさん。社史編纂のために会社の歴史を調べるうちにある秘密に気付くというミステリー要素のスパイスがピリッときいていてページをめくる手を止めさせない。合間に主人公が書いたBL小説なんかが挟み込まれているのだが、それが意外と面白かった。でも、私はBLよりGLの方がキュンとするけど。

元々しをんさんの小説(エッセイも)は好きだったけれど『舟を編む』が文庫化されて読んでから私の中でしをんブームが再燃して未読の小説を続けて読むようになった。それが何でもっと早く読まなかったんだと思うぐらいどれも面白かった。未読の作品が早く文庫化されますように。

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買った本

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伊坂幸太郎『PK』(講談社文庫)とトーベ・ヤンソン『ムーミン谷の十一月』(講談社文庫)を買った。

『PK』は何となく手を出さずにいたのだけど『仙台ぐらし』を読んだら何だか伊坂さんの小説が読みたくなって未読だったこの作品を選んだ。

『ムーミン谷の十一月』は去年の十一月に読もうと思っていたけどいつの間にか過ぎていて代わりに『ムーミン谷の冬』を買ったから今年こそはと早めに買っておいた。

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