雨はコーラがのめない

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昼ごはんを食べながらBSで放送しているサスペンスドラマを観るのが平日の昼間の習慣になっていたのだけど、浅見光彦シリーズも赤い霊柩車シリーズも観たことのあるものが繰り返し放送されるので飽きてしまい、最近はHuluで一話完結の刑事ドラマを観ている。配信されている『ハンチョウ~神南署安積班~』を全話観てしまったので、今は『遺留捜査』を観ている。『遺留捜査』は2011、2012、2013とあるので、昼ごはんを食べながら一話、夕方に洗濯物を畳みながら一話といった感じで観ても2週間は楽しめそうだ。

江國香織の『雨はコーラがのめない』(新潮文庫)を読んだ。再読。

最初にタイトルを見た時、一体どういう意味だろうと思った。雨はコーラをのめない?

雨というのは、江國さんの愛犬の名前。江國さんと雨は凍えそうに寒い十二月の雨の日にデパートの屋上のペットショップで出会った。このエッセイ集は江國さんの好きな音楽について、そして雨との日常について綴ったもの。江國さんとは音楽の趣味は合わないのだけれど(ただしスティングは私も好き)、それでも読み返したくなるのは江國さんの文章がただひたすらに心地よいから。小説は好きだけどエッセイはいまいち、あるいはその逆のパターンもあるけれど、江國さんの書くものは小説もエッセイもどちらも好き。

私は雨に言う。共通の記憶を持てるのは素敵なことだ。しかも、それは増えていく。

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買った本

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今月の楽しみだった伊坂幸太郎の『ガソリン生活』(朝日文庫)、ディー・レディー、江國香織訳『あたしの一生』(小学館文庫)を買った。

再読中の堀江敏幸の『河岸忘日抄』(新潮文庫)を読んだらどちらかを読み始めようかな。

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