今年の夏は、クリスティの作品を読破しようと思ってるんだ

book170911

森永のビスケット。ムーンライト(夫)かマリー(私)で揉める。まあ、どっちも買えばいいだけの話なんだけれど。

金城一紀さんは好きな作家の一人なのだけど、もう小説を書くことはないのだろうか。金城さんが脚本を手掛けるドラマも楽しみではあるけれど、やはり小説が読みたい。スカッとするやつを。

ということで、久しぶりに『フライ,ダディ,フライ』(角川文庫)を読んだ。この本(と言うか、ゾンビーズ・シリーズ)を読むと何だか元気が出るので何度も読んでいるし、映画(韓国版)も観た。

あらすじを思いっきりざっくり説明すると、主人公の中年サラリーマン鈴木が娘の敵を討つためにゾンビーズの面々(主に朴舜臣)によってトレーニングを受け鍛え上げられていくっていう話。

神社の石段を爪先立ちでのぼらされる鈴木。石段のてっぺんで読書をしている舜臣に「なにを読んでいるんだ!」と聞くのだが、「一分以内に上がってこれたら、教えてやるよ!」と言われてしまう。トレーニングを始めたばかりの鈴木にはもちろん無理な話。

しかし、トレーニングを続けた鈴木は、とうとう足の裏をつかずに石段のてっぺんに辿り着く。

空を仰ぎ、大きく息を吸って、吐いた。顔を下ろすと、いつもてっぺんに座って読書をしながら私の到着を待っていた朴舜臣が、私に向かって文庫本を差し出しているのに気づいた。私は文庫本を受け取り、最初のページを開いた。アガサ・クリスティ、『オリエント急行の殺人』。
「今年の夏は、クリスティの作品を読破しようと思ってるんだ」朴舜臣は少し照れ臭そうに、言った。

舜臣みたいなタイプ、ちょっと悪っぽい男の子が読書してるのって、何かいい。ギャップ萌え。

『フライ,ダディ,フライ』を初めて読んだ時、私も舜臣の真似をしてクリスティー作品を読破しようかな、なんて思ったこともあったけど、今、うちの本棚に並んでるクリスティー文庫は5冊…。

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ちなみに初めてアガサ・クリスティーを読んだのは、小学生の頃、姉が持っていた『ABC殺人事件』だったと記憶している。

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