3652

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伊坂幸太郎『3652』(新潮文庫)読了。

伊坂さんが本文やあとがきでエッセイが得意ではないと告白しているけれど、読んでみて確かにそうなのかもしれないなと思った。

私の場合、小説とエッセイ、どちらも好きな作家(堀江敏幸、江國香織、村上春樹)、小説はそこまで好きというわけではないけれどエッセイは好きな作家(川上弘美、角田光代)がいるが、伊坂さんは小説は好きだけどエッセイはそうでもないかなぁ…という感じになりそう。いや、結論を出すのは、積んである『仙台ぐらし』を読んでからにしようか。

断っておくが、決して『3652』が面白くなかったわけではない。伊坂さんの好きな作家や本、映画についての話題が多くて楽しめたし、読みたい本が増えた。味わい深いというより素直で素朴なエッセイだと感じた。

綿矢りさの『ひらいて』(新潮文庫)も読み終えた。これが私にとっての初綿矢作品。読み始めたら一気読みで深夜に読み終えた。

それなりにイケてる女子高生の愛は、頭はいいけどパッとしないクラスメイトのたとえに片想いをしている。女子高生の恋の話だと思って油断してはいけない。愛のたとえへの愛情(はたしてそう呼んでいいのかどうか)はどんどんエスカレートする。たとえに自分の想いが通じないと知ると、今度はその彼女に近付いたり、もう誰にも、愛自身にも止められないほど暴走してしまう。そんな愛がものすごく痛々しいのだけれど読後感は悪くなかった。

綿矢さんのことをふわふわした小説を書く人っぽいと勝手に思っていたけれど、違った。他の小説も読んでみたい。

聴いてる曲

夫が聴いていて、いいなと思ったのがクリス・ハートのカバーアルバム『Heart Song II』。最近リリースされたIIIよりも私はIIが好きだ。1曲目に「ラブ・ストーリーは突然に」、2曲目に「糸」っていう選曲がもうズルい。

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