私の「平成の30冊」

「平成最後の〜」という言葉をよく聞くけれど、その平成も残すところあと2日、いや1日半となった。

朝日新聞で「平成の30冊」が発表されて、1位は村上春樹の『1Q84』だった。村上春樹が好きと言いながら、私は『1Q84』を読んでいない。エッセイは最近のものも追っているけど、小説は長編だと『アフターダーク』、短編集は『東京奇譚集』まで。ちなみになんとなく自分の好みじゃなさそうだと判断した『ねじまき鳥クロニクル』と『海辺のカフカ』も読んでいない。私は初期の青春三部作や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『ダンス・ダンス・ダンス』なんかが好きなのだけど、それらは平成ではなく昭和の作品。

朝日新聞の「平成の30冊」で私が読んだのは、2位のカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』、4位の宮部みゆき『火車』、そして、20位の浅田次郎『蒼穹の昴』の3作品のみ。

 

ということで、私の「平成の30冊」を選んでみた。本棚の前で、30冊も選べるかなと思ったけど、30冊に絞るのが大変だった。好きな作家には当然好きな作品が多いので、一人の作家から一つの作品というマイルールを設定。

で、上の画像にあるのが私の「平成の30冊」だ。選んだ理由は単純で、ただ「好き」だから。

単行本の出版年月日順で。

 

『TUGUMI』吉本ばなな
『遠い太鼓』村上春樹
『無伴奏』小池真理子
『プレーンソング』保坂和志
『秋の花』北村薫
『西の魔女が死んだ』梨木香歩
『旅をする木』星野道夫
『テロリストのパラソル』藤原伊織
『七回死んだ男』西澤保彦
『凍える牙』乃南アサ
『クロスファイア』宮部みゆき
『いつか王子駅で』堀江敏幸
『クライマーズ・ハイ』横山秀夫
『ジャージの二人』長嶋有
『海の仙人』絲山秋子
『間宮兄弟』江國香織
『フライ,ダディ,フライ』金城一紀
『砂漠』伊坂幸太郎
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘
『キネマの神様』原田マハ
『横道世之介』吉田修一
『舟を編む』三浦しをん
『ウエストウイング』津村記久子
『安達としまむら』入間人間
『鳩の撃退法』佐藤正午
『探偵の探偵』松岡圭祐
『パノララ』柴崎友香
『蜜蜂と遠雷』恩田陸

海外小説からは2作品。

『荊の城』サラ・ウォーターズ
『シークレット・レース』タイラー・ハミルトン ダニエル・コイル

 

吉本ばななの『TUGUMI』の単行本は平成元年に出版されている(はず)。私が今持っているのは文庫本だけど、お小遣いで単行本を買ったのを覚えている。吉本ばななブームの頃、小学6年生か中学生だった私は小説よりも漫画が大好きで少女漫画だけでなく少年漫画も熱心に読んでいた。親は漫画はダメなどと言うこともなく買ってくれたので『なかよし』(『りぼん』は姉担当)、『花とゆめ』、『マーガレット』を買い、『ジャンプ』、『コロコロコミック』なども買っていた。『TUGUMI』を読もうと思ったのは、映画を観たのがきっかけだった。演技が上手いとは思わなかったけれど、つぐみを演じた当時の牧瀬里穂のキリッとした感じ、透明感が強く印象に残って、原作も読んでみたいと思って、読んだら面白かった。

 

私が読書好きになったのは、もう少し後のことで、そのきっかけは宮本輝の『優駿』だった。『優駿』を読もうと思ったのは私が競馬が好きだからなのだけど、そこから宮本輝の小説にハマって川三部作、『幻の光』、『星々の悲しみ』、『青が散る』、『錦繍』、『ドナウの旅人』など色々と読んで読書の喜び、楽しさを知った。『優駿』は調べてみたら昭和に発行されているので残念ながら「平成の30冊」に選ぶことが出来なかった。

とにかく小説やエッセイの中に何かしら競馬のことが書いてあると知ると、読んでみようかと思う。それで読んだのが、保坂和志の『プレーンソング』、堀江敏幸の『いつか王子駅で』。今、ちょうど『プレーンソング』を読み返している。なんとなく春に読みたくなる小説なのだ。『いつか王子駅で』を読んだおかげで文庫化された小説、エッセイはほとんど読むほど堀江敏幸ファンになった。保坂さんの小説は『プレーンソング』とその続編『草の上の朝食』以外はハマらなかった。

 

長嶋有は『ジャージの二人』か『夕子ちゃんの近道』でかなり迷ったし、江國香織は『間宮兄弟』と『流しのしたの骨』で迷った。

 

入間人間の『安達としまむら』は百合というジャンルにハマるきっかけとなった小説。来月待ちに待った8巻が出る。

 

全部の作品について語るとキリがないのでやめておくけれど、とにかくどれも大好きな作品だ。

 

ちなみに漫画では佐々木倫子の『動物のお医者さん』。当時、将来の夢は獣医だった私は、この漫画の連載が始まった時、こんな漫画を待っていたと小躍りした。連載でも読んでいたし、コミックスの発売を楽しみに待っていた。実家に置いてあったはずのコミックスが見当たらなくなってしまったので、文庫で買い直した。

結局獣医にはなれなかったけれど、ふとした時、風邪をひいた時、気持ちが落ち込んだ時、あるいはお風呂タイムなど、『動物のお医者さん』はいつ読んでも本当にいい。

愛蔵版の表紙もかわいい。

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