先週のダービー、そして今週の安田記念が終わって、春のG1は宝塚記念までひとまずお休み。今日の安田記念も熱かったけど、大好きな武豊騎手の6度目のダービー制覇の余韻がまだ残っている。本当に良いレースだった。それにしても20代、30代、40代、そして50代でのダービー制覇とは。まさに偉業。
津村記久子『ウエストウイング』(朝日文庫)を久しぶりに読んだ。
ツイッターのハッシュタグ「#名刺代わりの小説10選」で選ぶほど大好きな小説。
#名刺代わりの小説10選
いつか王子駅で/堀江敏幸
ジャージの二人/長嶋有
間宮兄弟/江國香織
プレーンソング/保坂和志
ウエストウイング/津村記久子
鳩の撃退法/佐藤正午
舟を編む/三浦しをん
TUGUMI/吉本ばなな
テロリストのパラソル/藤原伊織
優駿/宮本輝— ユズ (@aki_dokusho) January 27, 2021
マイルールとして一人の作家につき一作品とした。それにしても小説10選とは難しい。
さて、久しぶりに読んだ『ウエストウイング』だけど、やはり面白かった。読みながら「ああ、好きだなあ」と思って嬉しくなった。以前書いた感想でフカボリがカツ丼を食べるシーンが印象に残ったと書いたけれど、今回もカツ丼が美味しそうで気分はすっかりカツ丼になってしまった。読み終えて、カツ丼は作らなかったけどトンカツを揚げた。
今回はカツ丼とは別の箇所を引用する。
目をつむると、講師の声の合間を縫って、雨の音が聞こえてきそうな気がする。空が暗い。雨が降っている時の暗さは、曇りの時よりも青い。自分はそのことを覚えているべきだ、とヒロシは考える。
ヒロシは中学受験のために塾に通う小学生。両親が離婚し、母親と暮らすヒロシは大人びているようで、でも年相応の子供っぽさもあったりする。私にも小学生の時に覚えているべきことが何かあったような気がする。それを覚えていないということは、もうすっかり忘れてしまっているのだろうけど。
『ウエストウイング』を読んだら、今度は中学生になったヒロシが登場する『エヴリシング・フロウズ』も読みたくなった。でも、それはまた今度にする。
買った本
Amazonで講談社文庫Kindle版の対象作品が2022年6月9日(木)までの期間限定で50%ポイント還元キャンペーンを開催している。
そこで、まずは気になっていた池波正太郎『池波正太郎の映画日記』(講談社文庫)Kindle版を買った。
最近お風呂で読んでいるのが俳優・山崎努の読書日記『柔らかな犀の角』(文春文庫)Kindle版。ちょっとずつ読んでいるので読み終えるのはまだ先なのだけど、次のお風呂本もキリよく読める日記がいいなと思っていた。最近、映画熱が再燃してアマプラやネトフリでよく映画を観ているのもあって『池波正太郎の映画日記』が気になっていたところにちょうど50%ポイント還元キャンペーンが開催されて、対象になっていたので購入を決めた。
ところで、私は別にKindle版の表紙を眺めるわけではないけれど、それでも表紙のデザインはKindle版も紙の本と同じにしてもらいたい。作品によって、文字だけのあっさりとした表紙になるのがちょっと残念。本がずらっと並ぶライブラリだと文庫と同じ表紙デザインになっているのだけど。