穂村弘の『もうおうちへかえりましょう』(小学館文庫)を昨夜お風呂で読み終えてしまった。手元にあるほむほむの本は全て読んでしまった。ちょっと寂しい。でも、まだまだ未読の本がたくさんあるから安心だ。
ポチッとしていた文庫本3冊が届いた。
・『富士日記を読む』中央公論新社 編(中公文庫)
・『戸惑う窓』堀江敏幸(中公文庫)
・『枕元の本棚』津村記久子(実業之日本社文庫)
堀江さんと津村さんは文庫化されたら無条件で買う。それぐらい好きな作家なのだけど、そんなお二人の文庫が10月に揃って出るとはなんとも嬉しい。
そして、『富士日記を読む』。来月発売の新刊文庫の情報が出ると必ずチェックしていて、『戸惑う窓』と『枕元の本棚』は先月から楽しみにしていたのだが、『富士日記を読む』は見落としていた。
しかし、中公文庫公式アカウントのツイートで知った。
中央公論新社 編『富士日記を読む』……武田百合子の『富士日記』はどのように読み継がれてきたか。小川洋子、苅部直、平松洋子、村松友視各氏による書き下ろしエッセイと、各紙誌に掲載された書評を通して、作品の新たな魅力を掘り起こします。写真多数、文庫新版に対応する人物索引付き。 pic.twitter.com/AEr7yDqwGG
— 中公文庫(中央公論新社) (@chuko_bunko) October 18, 2019
小川洋子、苅部直、平松洋子、村松友視各氏による書き下ろしエッセイ…他には誰が書いた文章が載っているのか気になったが、ネット書店を利用したので目次は確認できなかった。
まだ読んではいないけれど『富士日記を読む』について
『富士日記を読む』は全四章からなる。
「第一章 その後の『富士日記』 武田百合子」は、『あの頃 単行本未収録エッセイ集』(二〇一七年三月、中央公論新社)より。
「第二章 『富士日記』に寄せて」は、小川洋子、苅部直、平松洋子、村松友視各氏による書き下ろしエッセイ。
「第三章 『富士日記』を読む」は、「一 解説・帯文」と「二 書評」からなっており、書評は各紙誌掲載のもの。
「第四章 富士山荘をめぐる二篇 武田泰淳」の「花火を見るまで」は『増補版 武田泰淳全集』八巻(一九七八年七月。筑摩書房)、「蠅ころし」は同全集十六巻(一九七九年五月、筑摩書房)より。
目次の一部。主に第三章の「二 書評」掲載部分。
目次をざっと見ただけでわくわくする。
須賀敦子、金井美恵子、小池真理子、角田光代、川上未映子などの各紙誌に掲載された書評が並んでいる。漫画家・岡崎京子さんは武田百合子ファンなのだとか。
それと、一瞬ほむほむ!と思ったら種村季弘さんだった(笑)
それで思い出したのだが、ほむほむの『もうおうちへかえりましょう』の「アシホたち」というエッセイの最後にこうあった。
そういえば、先日、私は自分がネット書店アマゾンの分類では「た行の著者」の欄にいることに気がついた。タネムラヒロシ……。
『富士日記を読む』の巻末には「『富士日記』 索引」が掲載されているが、これは新版対応。
私の手元にある『富士日記』は上・中・下巻のいずれも2002年6月25日 改版2刷。新品で購入したものだが、今ではすっかり日焼けしている。
新版ではないので索引はページがずれていて使えない。それが一律10ページずれているとかならいいのだが、10ページだったり7ページだったりまちまちなのだ。
『富士日記を読む』も早く読みたいけれど、たぶん津村さんの『枕元の本棚』から読むような気がする。
追記『富士日記を読む』読みました。
おまけ
今回は楽天ポイントが貯まっていたので楽天ブックスで購入したのだけど、お買いものパンダしおりが付いていた。
これまでにもらったお買いものパンダしおりも実は結構愛用しているので嬉しい。