桜庭一樹『青年のための読書クラブ』読書クラブという響きに惹かれて

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上手く休んだら10連休とかいう今年のゴールデンウィーク。本当は私の実家に帰る予定だったのだけど、夫の仕事の都合で予定は変更。今のところどこに行く予定もない。これは、いつもと変わらず家で読書なのか?いや、でもすっかり暖かくなってきたことだし、かなり運動不足になっている体を動かしたい気もする。

 

桜庭一樹の『青年のための読書クラブ』(新潮文庫)を読んだ。

読書日記は読んでいたけれど桜庭さんの小説を読むのはこれが初めて。『青年のための読書クラブ』は聖マリアナ学園というお嬢様学校を舞台にした連作短編集。

読書クラブという響きと、ちょっと百合っぽいらしいという噂に惹かれて読んでみたけれど、読書クラブが前面に出ているわけではなく、百合というのも、言われてみればという感じだったけど、女子校という閉鎖された世界で繰り広げられるちょっと風変わりな女子高生たちによる物語が読んでいるうちにクセになってきて面白かった。

連作短編で時代が1960年代だったり、2000年代だったりするのだけど、登場人物の口調が女子高生っぽくない(「君」って呼びかけたり)のも最初は違和感があったけどだんだん慣れた。

 

女の子が女の子に「君」と呼びかけると言えば、今、気になっている漫画がある。

仲谷鳰の『やがて君になる』という漫画でいわゆる百合漫画らしいのだけど、ツイッターなどでかなり評判になっているのだ。百合に興味がない人が読んでも面白いとか。まあ、私は興味があるのだけど。それもこれもみんな『安達としまむら』のせい。しかし、興味はあっても百合漫画にはまだ手を出したことがない。小説の場合は登場人物を自分の想像力でつくり出せるけど漫画はそうはいかない。特に恋愛漫画の場合は自分の好みのイラストでないと感情移入しづらいと思っているのだけど、『やがて君になる』はその点もクリアしているので余計に気になっている。先日2巻が出たばかりのようだし買ってみようかなあ。

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買った本

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村上春樹の『村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン』(新潮文庫)と津村記久子の『ミュージック・ブレス・ユー!!』(角川文庫)を購入。

村上ラヂオは文庫化される度に買っているので今回も迷わず購入。津村記久子さんは初めましての作家さん。先週の『ご本、出しときますね?』で私の好きな作家の一人である長嶋有さんが「嫉妬する作家はいますか?」という質問に対して津村さんの名前を挙げて「僕のような静かな作風で、もっと僕には書けない新しい視点で書いてる」とおっしゃっていたので、長嶋さんのような作風ならちょっと読んでみたいなと思い、既にたくさん文庫化されている作品の中から『ミュージック・ブレス・ユー!!』を選んでみた。

ところで、初回から観ているけれど『ご本、出しときますね?』はすごく面白い番組なので今後も楽しみ。

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