犬と、走る

dogs170608

梅雨入り前に毛布を洗濯しておかなきゃ。そう思いながらゴロンと寝転がって本を読んだ。夏のような暑さだったのが、昨日の雨のおかげで風が少し冷たくて涼しいくらいで、今日は読書をするのにちょうどよい心地よさだった。

『クレイジージャーニー』という番組で犬ぞり師(マッシャー)の本多有香さんに密着した映像を観た。とにかく犬中心というその生活と犬ぞりレースの過酷さに驚き、興味を抱いたところ、本多さんの著書があると知り、早速買って読んでみた。

『犬と、走る』には、犬ぞりに強く惹かれた本多さんが日本での仕事を辞め、カナダに渡り、そして私が観た番組で紹介されていた手作りのログハウスと犬舎を持つに到るまでの紆余曲折が描かれていた。『クレイジージャーニー』を観る前の私の中の犬ぞりレースのイメージは、私の大好きな漫画『動物のお医者さん』に出てくる、何とも微笑ましいものだったので、本多さんが参加する犬ぞりレースの、時に命がけという過酷さに衝撃を受けた。行動力も根性も体力もない私には到底できないと思いながらページをめくった。私はひとりでは国内旅行すらしたことがない。しかし、そんな私が本多さんの書いた本を読んでいる間は、カナダやアラスカにいる気持ちになれるのだから、やはり読書は楽しい。

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