『つまらない住宅地のすべての家』、『今も未来も変わらない』など好きな作家の本を読むしあわせ

GWは実家に帰省。1年ぶりの母のごはんが心と体にじんわりと沁み渡った。帰りの車で何となく聴いたオフコースのベストアルバムに収録されている「ロンド」でちょっと泣きそうになった。決して母の日を忘れたわけじゃないけど。

GW前はとにかく読書熱が再燃していて、津村記久子『つまらない住宅地のすべての家』(双葉文庫)、長嶋有『今も未来も変わらない』(中公文庫)という好きな作家の新刊文庫をぐいぐい読んだ後、本棚の既読本から堀江敏幸『なずな』(集英社文庫)と原田マハ『キネマの神様』(文春文庫)を読んだ。

私は津村さんが描く登場人物の日常がすごく好きで、大抵の場合、それを味わうようにゆるゆると読むのだけど、『つまらない住宅地のすべての家』は脱獄犯という非日常要素や不穏な住民たちのせいで続きが気になってしょうがなくて、いつもよりページを捲るペースが上がり、深夜2時過ぎまで読み続け、読み終えた。

 

『今も未来も変わらない』は「『街はきらめくパッションフルーツ』って言うでしょう?」という出だしからもう長嶋有っぽさ全開で、そうそう、これこれと思いながら読み始めた。今回もいろんな固有名詞が出てきた。読後ふいにザ・ブルーハーツが聴きたくなって久しぶりに聴いた。

 

かつて出し抜けに「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と歌われた、星子の中学時代からのスーパースター。どの曲も明るいコード進行なのに「悲壮」という語が浮かぶボーカルだ。

 

 

『なずな』を読むのは3回目だったか。ところどころ忘れていて、そうだったかな?と思いながら読んだけれど、私はやっぱりこの小説が好きだと思った。以前読んだ時はビスコ、今回はカレーピラフを食べたくなった。引っ越しを機にプロジェクターを買い替えたのだけど、読書熱だけでなく映画熱も上がっていて、暇さえあればアマプラで映画や海外ドラマを観ている。それで、かなり久しぶりに『キネマの神様』を手に取ったのだけど、これもよかった。そして、泣いた。

引っ越し後に観た映画のタイトルをざっと挙げると、『マーベラス』、『天気の子』、『グランツーリスモ』、『ヲタクに恋は難しい』、『AIR/エア』、『みんな元気』、『輝ける人生』、『コーダ あいのうた』、『キングスマン』、『キングスマン ゴールデン・サークル』、『キングスマン ファースト・エージェント』、『幸せへのキセキ』、『星の旅人たち』、『12か月の未来図』、『最強のふたり』、『家へ帰ろう』、『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』、『陽だまりハウスでマラソンを』、『日日是好日』、『生きる LIVING』。そして、今日は配信されたばかりの『イコライザー THE FINAL』を観た。

キングスマンシリーズは私好みの映画でもっと早く観ておけばよかった。しみじみと良かったのは『輝ける人生』、『星の旅人たち』、『12か月の未来図』。

『星の旅人たち』で久しぶりにエミリオ・エステベスを見た。この映画はエミリオの監督作品で主演はエミリオの父親マーティン・シーン。2人は作中でも親子を演じているのだけど、最初、2人が実の親子だというのを忘れていて、似てるなあと思いながら観ていた。そもそもエミリオ・エステベスとチャーリー・シーンが兄弟だというのを忘れていた。『ヤングガン』懐かしいなあ。

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